著者 北村拓也

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人生に悩んだ時の哲学。書評:武器になる哲学

こんにちは、北村拓也です。

哲学って、役に立たない象徴みたいな扱いだけれど、人生で悩んだときにはとても役に立つ。今日は哲学書の中でも風変わりな本の紹介。

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

今までの哲学書は、昔の哲学者たちの考えを理解するための本だった。

しかしながら、「武器になる哲学」は、哲学を実世界で使うための本だ。

読むかどうかで人間的な深みが変わるのではと思うほどの良書だった。

僕はもともと、哲学が好きだった。

高校生の頃からニーチェを読んでいたし、ウィトゲンシュタインの哲学宗教日記を読んで、哲学者の日記ほど面白い読み物はないなと思った。

ショウペンハウエルの読書についてを読んだときは、今までの価値観がぐらっと傾いた。

大学受験のときは倫理を選択して、はじめて受験勉強で楽しい科目だと思った。

僕は教師に嫌われていたから、模試は倫理ではなく地理で受けさせられたが。

多分、あの学校で倫理を受験したのは僕だけだ。授業になかったから。

それは良いとして、哲学は楽しい。一方で、役に立つとはなかなか思えない。

だって、「我思う故に我あり」と言われても、だからなに? で終わる。

けれど気になったことはないだろうか。

「我思う故に我あり」を作ったデカルトは、どんな思考の結果にその言葉を残したのか。

僕たちは哲学のアウトプットを聞くことで知った気になるが、本当に大切なのは、そのアウトプットがどのように生まれたのかというプロセスだ。

本書ではアウトプットだけでなく、そのプロセスを現代で使えるように伝えてくれる。

本書の中でも僕が勉強になった箇所を抜粋して紹介していこうと思う。

自分自身の人生を完全な自由から生まれる芸術作品のように創造する

私たちは世界という作品の制作に集合的に関わるア ーティストであり 、であるからこそ 、この世界をどのようにしたいかというビジョンをもって 、毎日の生活を送るべきだ 、というのがボイスのメッセ ージでした 。サルトルもまた 、目の前の組織や社会から突きつけられるモノサシによって自己欺瞞に陥ることなく 、自分自身の人生を完全な自由から生まれる芸術作品のように創造することで初めて 、自分としての可能性に気づくことができるのだと言います 。

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

人生を作品と捉える思考はとても好きだ。なぜなら、自意識と切り離して考えられるからだ。自意識が、面倒だから今日は家に引きこもっていようと思った時、人生を作品と捉えると新しい可能性に気づける。僕は会社経営も同じだと思う。会社を自意識と切り離して作品とみることで、作品をより良いものにする可能性に気づける。もしかしたら、自分が経営しないほうが良いのかもしれない。自意識と会社が混ざっていたら、そんな可能性は考えもしないと思う。

ポスト働き方改革の成立後、アノミー(無連帯)的自殺が増加する

アノミー的自殺とは、集団 ・社会の規範が緩み 、より多くの自由が獲得された結果 、膨れ上がる自分の欲望を果てしなく追求し続け 、実現できないことに幻滅し虚無感を抱くことで起きる自殺 。要するに 「社会の規制や規則が緩んでも 、個人は必ずしも自由にならず 、かえって不安定な状況に陥る 。規制や規則が緩むことは 、必ずしも社会にとってよいことではない 」ということです 。アノミ ー状況に国が陥ると 、各個人は組織や家庭への連帯感を失い 、孤独感に苛まれながら社会を漂流するようになります 。

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

副業が推進され、1つの所属に依存しない世界は、必ずしもよくないという主張。むしろ人は孤独になる、と。しかしながら、だからといって1つの所属に依存することがいいとは思えない。経済的には自立が必要だ。そして自立とは、依存先が多いことを意味する。一方で、家族の重要性は増してくる。家族を大切にしたい。

性差別はとても根深く、血の中、骨の中に溶け込んでいる

私たちにまず求められるのは 、日本が極めて強いジェンダ ーバイアスに支配された国であるということ 、そしてそのバイアスに我々自身が極めて無自覚であるため 、多くの人がそのようなバイアスから自由であると錯覚し 、そしてその残酷な無自覚さが 、女性の社会進出を妨げる最大の障壁になっているということを心しておくことだ 、と私は思っています 。

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

日本は実は世界各国の中でトップレベルのジェンダーバイアスがある。「男性らしい社会」スコアで、日本はダントツの1位だ。男同士で群れていると、ジェンダーバイアスには気づかない。できるだけそのスコトーマ(盲点)を消したいところだが、なかなか難しい。理解する方法として女性向けの書籍を読むのは有効ではないかと最近思っている。パートナーに勧められた本「お金は、子宮が引き寄せる 〜富豪マインドに変わる子宮メソッド〜」はとても勉強になったし、自分がまったくもっていない価値観を得ることが出来た。

アイデンティティに固執するのは危険だ

パラノ型の人は 、例えば 「 ○ ○大学を卒業して 、 ○ ○商事に務めていて 、 ○ ○ヒルズに住んでいる自分 」という自分のアイデンティティに固執して 、このアイデンティティをさらに稠密に彫り込んで芯を出していくように 、新しい整合的な特質の獲得に邁進します 。人生ではしばしば偶発的な機会や変化が現れることになりますが 、これを受け入れるかどうかは 、蓄積してきた過去のアイデンティティと整合的かどうかにかかってきます 。

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

スキゾ型の人は 、固定的なアイデンティティに縛られることがありません 。自分の美意識や直感の赴くままに自由に運動し 、その時点での判断 ・行動 ・発言と過去のアイデンティティや自己イメ ージとの整合性についてはこだわりません 。偶発的に訪れる変化や機会に関して言えば 、その時々の直感や嗅覚にしたがって 、受け入れられたり受け入れられなかったりするだけで 、過去に蓄積したアイデンティティとの整合性は顧みられません

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

パラノ型は環境変化に弱い。今はスキゾ型の生き方が求められる時代になっている。そして本書で指摘されている通り、大切なのは逃げる力。逃げるには勇気がいる。僕はまだまだパラノ型で縛られている気がする。

他にも紹介したい内容が豊富にある。気になる人は是非読んでみてほしい。

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