著者 北村拓也

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アイデアを拡散させるACEの原則を身につけよう。書評:NEW POWER

あけましておめでとうございます、北村拓也です。

今日は書籍、NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ の書評というかまとめ。

今世紀最強のベストセラーらしい。翻訳に感謝。

海外の翻訳本を読む度に、洋書で早めに読みたいなーと思うけれどなかなか手が出ない。

まずは、ニューパワーとはなにか。

New(新しい) ということは、Old(古い)があるということ。

オールドパワーニューパワー
貨幣(カレンシー)潮流(カレント)
少数の人が握る多くの人が生み出す
ダウンロード型アップロード型
リーダー主導型仲間主導型
閉鎖的開放的

この表を見ると、なんとなくイメージは伝わると思う。

本書から抜粋すると、

オールドパワーは、少数の人間がパワーを掌握し、油断なく守り抜こうとする。権力者は巨大なパワーを蓄えており、行使できる。閉鎖的で近づきがたく、リーダー主導型。
オールドパワーはダウンロードして取り込み、獲得するもの。

NEW POWER p.20

ニューパワーは、多数の人間によって生み出される。オープンで一般参加型であり、対等な仲間によって運営される。ニューパワーはアップロードして分配するもの。水や電気のように、大量にどっと流れるときに最大の力を発揮する。ニューパワーを手にする者たちの目的は、溜め込むことでなく提供すること。

NEW POWER p.21

ニューパワーの例として#MeToo 運動が記憶に新しい。

#MeToo(ミートゥー)は、「私も」を意味する英語ハッシュタグ(#)を付したSNS用語。セクシャルハラスメント性的暴行の被害体験を告白・共有する際にソーシャル・ネットワーキング・サービスで使用される[

https://ja.wikipedia.org/wiki/MeToo

#MeToo は2日間で100万回もツイートされ、オールドパワーの絶対権力者たちを退けた。

実は企業の中でも、このニューパワーとオールドパワーの差が顕著になっている。

本書では、ビジネスモデルと価値観によって企業や活動を4つ(クラウド、チアリーダー、懐柔者、キャッスル)に分けている。

下記が、一部を抜粋した図。

ビジネスモデルで言えば、ニューパワーモデルは「参加や対等な関係」を促進する形になっているかどうか。オールドパワーは「規則の遵守や消費を求めるか」が基準になっている。

例えばエアビーアンドビー(Airbnb)は、家を提供する人と借りる人のマッチングサービスだ。僕も頻繁に使っている。

エアビーアンドビーの特徴は、家を提供する側(ホスト)が自由なことだ。特に制限はなく、借りる人に最大限のサービス(家の周りのガイドや飲料やお菓子の提供など)を考えるホストも居れば、最低限のサービス(寝る場所)だけを提供するホストも居る。

一方でアップル(Apple)は、実はオールドパワーモデルでオールドパワーの価値観だ。顧客が欲しいものは顧客は潜在的にしか知っていない。だから、俺達が作った最高のモノを使ってくれ、というスタンスだ。

日本で言えば、個人だがキングコングの西野さんはニューパワーモデルの筆頭だと思う。

コミュニティがあり、コミュニティで作品を作り出そうとしている。

この様なパワーを意識的に使うことが出来るのだろうか。
ここからは具体的に僕たちがニューパワーを使うために意識することを本書から紹介する。

「アイデア」は焼きつかせるだけでなく、拡散させる

頭に焼き付くアイデア、つまり記憶に残るアイデアの条件は下記だ。

Simple(シンプル) 単純明快さが決め手

Unexpected (意外性) 驚きを与え、もっと知りたいと思わせる 

Concrete (具体性) 人びとがはっきりと思い描ける

Credible (信頼性) 統計や専門家による推薦を用いる

Emotional (感性) 人間の本能に訴える

Stories (ストーリー) 既存の問題に変化が生じる可能性や道筋をイメージさせる

アイデアのちから(日経BP社)


これはSUCCESsの法則として広く知られている。しかしながら本書ではニューパワーの台頭により、アイデアを拡散させるために新しい原則が必要と説いている。
それが新しい原則「ACE」である。

Actionable(行動を促す)  ただ消費するだけでなく行動を起こすきっかけを人に与える。
Connected(つながりを生む) 周りを身近に感じ、自分は仲間の一員だと感じられる。
Extensible(拡張性がある)  各コミュニティがアイデアをアレンジし、発展させられる。

NEWPOWER p.80 「拡散」されるアイデアの3つの条件

本書ではこのACEの原則を活用した事例が詳しく紹介されている。

ではこの原則を活用し、多くの人が盛り上がるアイデアを作れたら満足だろうか。

本書では成長を持続させるための方法も載っている。

Step1.コネクテッドコネクターを見つける

つながりを持ち、つなげる人を見つけ、キャンペーンのターゲットにする

Step2.ニューパワーブランドを作る

消費者にどんな声で語るかを徹底的に考える。時にはオーナーレス化(誰が主催者かを主張しない方式)も必要。

Step3.参加の障壁を下げる

入会を簡単にしたり。ツイートするだけで応募できるコンテストなどはこの典型。

Step4.参加のステップを上らせる

簡単なことから徐々にステップアップさせる。そのためにはステップの道筋をしっかり示す必要がある。

Step5.3つの嵐を利用する

嵐を巻き起こし、嵐を追いかけ、嵐を逆手に取る。炎上がチャンスと言われるのは、逆手にとることができればこそ。

この中でも、特に参加のステップを上らせるは重要だと思った。

具体的に、本書で紹介されているステップをご紹介。

  • 従来の遵守(オールドパワー)
  • 従来の消費(オールドパワー)
  • 他の人のコンテンツをシェアする
  • ニューパワーのコミュニティを支持、入会する
  • 他の人のコンテンツをリミックスする
  • お金を出してニューパワーのコミュニティを支援する
  • ニューパワーのコミュニティでコンテンツを創造・発信する
  • ニューパワーのコミュニティの規範をつくり、守る

このステップを見ると、ニコニコ動画はうまくやっていたんだなーと思った。

最近だとオンラインサロンのモデルがニューパワーに当たる、ただしまだ参加ステップ上位を達成しているサロンは見たことがない。

本書には他にも、ニューパワー式の資金調達の方法、ニューパワーを使うべきか判定する4つの問、ニューパワーの世界でのリーダー像など、面白いコンテンツが目白押し。

興味を持った人はぜひNEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ を読んでみてほしい。

この本を手にとった理由は、趣味で開発しているサイバーセキュリティの学習アプリCyshipでクラウドファウンディングを考えていたからだ。

クラウドファウンディングを考えている人にはとても参考になることが多いと思う。

僕自身NEWPOWERを全く使いこなせていないので、今年は挑戦する。

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